結成式
2000年1月9日(日)13:00〜19:00 川崎市多摩市民館大ホール
結成式の日程
10:00-11:00 2部出演者のオーディション(非公開)
12:00-13:00 受付・会費納入
13:00-13:30 結成式
13:30-15:30 パートミーティング 楽譜配布 個人練習
16:00-19:00 合奏練習(初見大会)
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少し遅いスタートになりましたが、このページを見て何かの参考になることがあればと思い、今年も書くことにします。ただ、あまり私的なことは避けるようにしたいとは思いますが、何回か練習を重ねて行くと何かと問題が発生したりするので、そのときには言いにくいことも書かなければならないのかなと考えます。また、時には皆さん方から寄せられるご意見も掲載したりテーマにしたりしてできるだけ話題を豊かなものにしていきたいと思いますので、遠慮ないご意見やメッセージをotonowa@API-inc.co.jpにお寄せ下さい。勿論、掲示板への投稿も宜しくお願いします。

今年の音の輪コンサートも順調なスタートを切りました。今年これまでと最も違ったことはなんといってもオーディションを実施したことではないでしょうか。それもA. リード本人がその審査を行うというものでしたから、参加した人はきっと最近まれにみるくらいまじめに取り組んでくれたことと信じています。参加した皆さん朝早くからご苦労さんでした。ホルンのように多くの人が落ちなければならないパートやトランペットのように予定より少ない参加者だったパートまで楽器により色々な状況でしたが、目的はできるだけバランスの取れた編成でA. リードの最初の交響曲「金管楽器と打楽器のための交響曲」を演奏したいということに尽きます。できることなら希望者全員に出てもらって演奏することも悪いプランではありませんが、練習をすすめる上で大変になり今回の演奏会では現実的ではありません。それでなくても曲が多いので結構大変なメンバーのやりくりをしないといけないように思われるので、できるだけメンバーの力を分散させることも重要なことです。

お陰でトランペット以外はバランスの取れたアンサンブルになりそうです。最も大変なトランペットパートも音の輪のメンバーの中から適任者が選ばれて人数だけは揃いそうです。しかし、この曲が如何に大変な曲で有るかを木管楽器の人に伝えるのは大変難しいことかもしれません。それはまたその内分かるでしょうが、例えばトランペットの人はオーディションで演奏する課題曲として1st 又は 3rdのどちらかを選択できるようになっています。3rd を選択した人が演奏しだしたとたんに、たいがいの人は、この人は間違えて1stの譜面を演奏しているのでは、とそう思ってしまうほど高音から始まるのです。だから1stといったら創造を絶するような音とパワーで吹かないといけないのです。これは他のパートも同様です。それをたった一人で、全員ソロで吹かなければならない大変さを思うだけで、私は脱帽です。以前、有名な指揮者F氏がプロのメンバーとやって空中分解状態だったという話を聞いたことがあります。この曲が成功したらきっと凄いことに違い有りません。大いに期待します。打楽器は希望者で編成されますが、実力者たちですのできっと大丈夫と信じています。

今回は曲を限定してのオーディションでしたが、今後このような形のオーディションはあり得ますが、それが全体に及んでバンドのメンバーそのものをオーディションで選ぶことになるかという可能性は今のところないでしょう。この問題は以前にもかなり話題になりましたが実行されてきませんでしたし、今後もできるだけ現在の形を維持していく方針です。

さて、今年の呼び物はもう一つありそうです。バーンズの「呪文とトッカータ」が苦戦しそうです。でも、伊藤先生は初見練習を見てかなり良く吹けているとご満悦でした。あの曲をあまり知らない私も彼のその発言には納得させられました。実は、我々はジャパン・スーパー・バンドで各地で鑑賞教室や演奏会をしていますが、そのプログラムでよくホルストの第一組曲を演奏しています。プロだからそれは大変美しい演奏です。音程、音色、リズム、何をとっても完成されています。そのまま録音すればCDになるでしょう。そういう演奏をそれこそ何十回も耳にたこができるほど聞いています。が、音の輪のメンバーが演奏する、それも初見の演奏が非常に音楽的なものだったことに言いようのない感動を覚えました。練習の後で伊藤先生からもその話があり感慨を新たにした次第です。曲の持つ力なのかもしれません。みんなよく知っていてよく演奏していて勉強が行き届いている曲なのかもしれませんが、音の輪コンサートでA. リードの曲を演奏するときと同じような、その音楽を愛し心から演奏するものだけが持っている音楽する心がそこに表れていたように思いました。もちろん初見ですからミスだらけではあったのですが、そういう完成度とは別のものがそこには早くも息づいていたように思います。

今年新しく参加した人もだいぶいました。一人一人紹介できないのが残念ですし、このバンドの唯一の欠点かもしれません。また、今まで一緒にやってきたなじみの顔が現れない寂しさも尽きません。来る者拒まず、去る者追わず。これが人の世の習わしです。また機会があるときに多くの顔が揃うようにと祈ります。そういう思いを乗せて、今年の音の輪コンサートがスタートしました。12回皆勤の中野明さん、山田桂子さん、田中治美さんはじめすべのメンバーが、事故や健康に注意し最後の練習まで脱落することなく本番のコンサートに乗れるように頑張りましょう。

明後日、2回目の練習が始まります。

1月28日 青山