指揮者からのコメント



4月4日 いよいよ最後の仕上げ

長時間の練習お疲れさまでした。月曜日はちゃんと仕事や学校に行ったでしょうか。

さて、今回の練習がやはり事前練習としては最大の山場だったと思います。個人的にはだいぶ練習してき人もいたように思いました。特に「交響曲」は良くなったと思います。後はリード先生のテンポにいかに付いていくかが問題です。それから「JIDAI」が曲になってきたのも嬉しいと思いました。前の練習の時に時間を多くとってやったものはいいようです。その反面「ロシアンクリスマス」は今一つでしたが、これは次回の練習できっと良くなると思います。これからはどの曲もまんべんなく練習しないとダメだと思いました。

○曲ごとの課題

「ミレニアム」
全体に吹きすぎ、特に伴奏部分。簡単なところは自分が頑張らないでメロディーを聴く余裕が欲しいものです。これアンサンブルの基本です。またオープニングですからさわやかな雰囲気で行きたいものです。委嘱したソニー吹奏楽団がびっくりするような素敵な曲に仕上げましょう。

「JIDAI」
良くなってきてとても嬉しいです。油断しないようにやりましょう。中間部のゆったりメロディーの歌い方と(アゴーギク)と伴奏部分のサウンドをもう一度合奏でチェックします。これも委嘱した相模原ユースウインドシンフォニーがびっくりするような格好良い曲に仕上げましょう。

「SUMUS」
教育的な曲ですが、「音の輪」がやったら一味違うと言われるような演奏にしたいものです。音楽的な盛り上がりでなく、純粋に音の響きの美しさを表現したいものです。たまにこういう曲も良いと思います。(ちょっと苦しいかな、、、)

「ロシアンクリスマス」
まだまだダメです。特に指揮者がダメ。考えすぎると段々悪くなるように思うので、最後は自分流にやるしかないと思っています。皆の気持ちがまとまるまで時間がかかります。

「Sax.の伴奏」
ちょっと練習不足でした。次回はソリスト(岩本先生)が来ますから、細かなところは個人練習していて下さい。それから合奏では少し速めのテンポでしたが、もしかしたらリード先生はもう少しゆっくりやられると思います。ソロとの掛け合いはそんなに難儀ではないのですが、やはり合わせ物ですから油断しないようにやりましょう。

「交響曲」
良くなってきましたが全体に吹き過ぎです。自分が吹くので精一杯で、他は構っていられないという感じの演奏です。次の合奏までまだ時間がありますからもう少し精進しましょう。こういう難儀な曲を一生懸命やった後は、自然にその人の個人的な演奏レベルが上がるものです。絶対やっただけのことはありますから成長する自分に期待して頑張って下さい。(年齢が上の人はちょっと無理かも、、、)

○まとめ
曲を仕上げるということは自分を仕上げるということです。桜の花のように毎年「音の輪」のステージで成長した自分を大きく開花させて下さい。でも、せっかくの満開の桜ですから、沢山のお客さんに来て欲しいものです。何度やっても楽しいお花見。お酒を飲んだり、御馳走を食べたり、お茶やだんごに皆の歌声、笑い声。いいですね。皆さんはきれいに咲いたお花でしょうが、その木はリード先生です。80年の長い幹や根に支えられたその木に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。次回の練習でお会いできるのが楽しみです。

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3月20日

○確かな手ごたえを掴むために

3月20日(春分の日)、麻生市民館での練習は正直言ってもっと合奏をしたいという思いでいっぱいでした。「JIDAI」が予想に反して時間がかかってしまったこと、「カンドンベ」も意外とまとまらないこと、「交響曲」が1楽章だけの練習だったことなどがその主な理由です。私の指導も良くないのでしょうが、次回の練習はいよいよ本番月の練習です。気を引き締めていきましょう。練習時間は長いのですが効率的に時間配分を考えてやりましょう。一応アンコールも入れて全ての曲をやります。

ところで今年も桜の季節になりました。仕事場所が公園の隣りになったので今ちょうど桜が見ごろとなっています。天気がいまひとつはっきりしないのが残念です。でもこの時期は季節だけでなく、ちょうど仕事や学校など人生の節目にあたる時期です。桜の花を見ているとそうした色々なことを思い出す人も多いことでしょう。私たち日本人にとって桜の花はやはり特別な思いが込められています。

さて、その桜の名前のついた「交響曲」ですが、「音の輪」では2回目のチャレンジになります。前回は事前の予想に反して一楽章のテンポが速かったので、リハーサルから驚ろかされました。今回はどんなテンポで来るか、リード博士の練習日が楽しみです。メンバーの皆さんはある程度どんなテンポでもついていけるようにしておきましょう。次回は最後の事前練習ですから、ここである程度形を整えて置く必要があります。確かな手ごたえを掴んでリード博士の練習に臨めるようにしましょう。

○私のこだわり

練習の時何度も合わせる「交響曲」の一楽章の出だしのmfの響きのイメージについて。mf= 春のうららかでのんびりした中庸なダイナミクスということでしょうか。作曲家は曲の出だし(テーマ)についてはかなり熟慮するもので、PP(例えば、第九交響曲/Beethoven) とか、逆にff (例えば、運命/同)のようなある程度のインパクトを与えて始めたいものでしょう。しかしこの曲には既にそうした気負いはありません。あたかも静かなお寺で庭を眺めている時のように心が落ち着いてきます。これは長い間作曲家として生きてきて、数々の音楽作品を生み出した一人の人間がやっとたどり着いた境地といっても過言ではありません。

しかしそれとは逆に演奏者には技術的に大変高度なことを要求しています。H/E という、フラット系の多い管楽合奏ではむしろ避けるような組み合わせでハーモニーが構成されています。ブラームスの自然主義的な音の組合わせというよりは、シューマンがあえて開発途中の金管楽器のバルブを多用して作曲した曲に近いような感じがします。自然倍音で響かせたら、例えばトロンボーン一本でも相当大きな響きがします。しかしあえて響かない音を数で調整して、複雑なものであたかもそうでない中庸風な響を創っているのです。

リード博士の80年の生涯でもいろいろな時があったと想像されます。半世紀も前に、連合国の志気を高めるために「ロシアンクリスマス」を作曲し、そして今、その敵国の精神的支柱の一つとも言える「さくら」を作曲し、80歳でミレニアムを祝ってその二曲を演奏するというのですから。このようにリード博士の人生の節目からしても今回の「音の輪」コンサートがいかに大事なものか理解していただけることでしょう。

これがリードの全てだというくらいの意気込みで今回の「音の輪」頑張りましょう。それが成功するかどうかは、やはり演奏者一人ひとりの気持ちと努力にかかっていると思います。

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3月3日

「いよいよ中盤戦」


皆さん練習お疲れさまでした。

今回の練習では体力と神経のほとんどを「ロシアンクリスマス」で使ってしまった感じでした。これからは合奏も段々音楽作りに入っていきますから益々神経を使うと思います。ピッチやバランス、テンポや表現、細部のアゴーギクや全体の音楽の流れ等を考えた練習になります。そろそろ指の練習や音とりは個人で消化していて下さい。

それから練習の時に正しく言えなかった、「ロシアンクリスマス」の構成曲は次の4曲です。1.「子供たちのキャロル」、2.「交唱聖歌」、3.「村の歌」、4.「大聖堂の合唱」です。どれがどこのメロディーにあたるか大体すぐに分かると思いますが一応説明しておきます。

「子供たちのキャロル」は冒頭のクラリネット群で歌われるテーマです。ここの部分の音楽だけを聴いていると大変ナーバスになってしまうのですが、「子供たちの、、」というタイトルから考えるともっと気楽でもいいし、おもいきってかわいらしい表現でも良いと思いますが、悩むところの一つです。

「交唱聖歌」はトロンボーンのソロで歌われます。これも例えばもっと教会らしく、最初は素朴に誰かが一人で歌って、その後に合唱でというようにした方がよいのかなどとこれもいろいろ悩んでいます。

「村の歌」は木管セクションとコントラバスのアンサンブルの部分です。ここは全く管弦楽を意識して作られています。そのことは「ロシアンクリスマス」がリードの吹奏楽の処女作であることからしても容易に想像がつきます。演奏に関して、ここの部分は木管のメロディーとコントラバスとの縦のアンサンブル正確に合わせた方が良いのか、よりメロディックな表現に仕上げた方が良いのか考えるところです。メロディックにやる場合、当然テンポは少しアップすると思います。今回の練習ではどちらかというときっちりやった方ですが、次回の練習では少しトライしてみるつもりです。

「大聖堂の合唱」は最後のフィナーレです。最初のトランペットのテーマは、曲の中間で出てくるイングリッシュ・ホルンのメロディーからとられています。これが教会系のメロディーなのか、民族系のメロディーなのか、リードの全くのオリジナルなのか判断つきませんが、これは今までリードに質問していない私のただの怠慢です。イングリッシュ・ホルンの音色は民族的な雰囲気を醸し出しますが、そのテーマが大聖堂の合唱、、、ということで。

ということで未熟な私の悩み事暴露記事みたいになってしまいました。いろいろ熟慮して工夫して演奏したとしても、それが聴き手にどのように理解されるかは全く別問題になってくるところが演奏の悲しいところであり、面白いところでもあります。しかしやはり一番大変なのは作曲家です。一曲のスコアで何万という音符を書き込むリードに敬意と感謝の気持ちをもって、苦手な三連符の音形もしっかり練習しましょう。

次回はその交響曲を中心にやります。スタートはカルーク「JIDAI」からいきましょう。
また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。ごきげんよう。
(3.5/伊藤記)

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2月4日

「パワーを付けよう!!」

第2回目の合奏練習ご苦労様でした。私も正直言って長時間の練習でヘトヘトでした。次回の練習時は栄養ドリンクでも持参して頑張るつもりです。

さて、今回は貴重な時間をいただいて一部セクション練習をお願いしたのですが、やはり少し楽譜をさらっていただいただけでだいぶ全体の音が変わってきます。御存知の通り今年の音の輪では新曲、大曲がほとんどです。リード先生も御高齢なのによくこんなに仕事をされると感心しますが、そのパワーに負けないように聴衆に感動していただける演奏を提供していかなくてはいけません。リード先生は栄養ドリンクを飲まなくてもパワーの泉が湧いてきますが、私たち凡人はそうもいきません。練習日の朝はしっかり朝食を食べて、7-11で栄養ドリンクでも購入して、合奏の前は絶対軽くウオーム・アップしてから曲に臨みましょう。

ところで、新曲の中では何と言っても「CANTO E CAMDOMBE」が大変です。この曲は今年の吹奏楽界全体においても話題になっている曲です。コンクールなどでも当然取り上げられるでしょう。ラテンのリズムを現代風にアレンジした面白い曲です。初見では無理ですが、昨日のように少し譜面になれてくれば若いメンバーの多い音の輪ではきっとそのリズム感を表現していけるものと確信しています。2/4拍子ですが個人で練習するときはメトロノームを八分(分からないときは十六分)単位にしてゆっくりから練習しましょう。

「ロシアンクリスマス」は細かなニュアンスが段々できてきたら、大変ですが全体を通して練習します。構成が大きいので、全体の時間の流れを身体にたたきつけて覚える必要があります。このことは指揮者としての私の一番の課題でもあります。音楽は時間の芸術です。ですからどちらかというといくら変拍子が続いてリズムが大変な曲でも、時間は一定の約束(法則)で流れてくれますからむしろ安心できます。しかし「ロシアンクリスマス」のように、一瞬ある絵の中の空間にでも入ったかのような雰囲気を感じさせられる曲は、その瞬間時間が止まってしまったかのような大きな不安を感じさせられます。その結果前にも言いましたが、この曲は自分の性格上指揮したくない曲の一つになっています。(個人的な話ですみません。)ですからそこで結論的に申しまして皆さんの応援を切にお願いしたいのです。どんな世界的一流指揮者でも、何でもOKということはないと思います。ましてやこの私ですから本当によろしくお願いします。

最後に「SAKURA」ですが、昨日も言いましたとおり前回やったときよりは気持的に楽ですし、演奏もまとまってくるような予感がします。ただ、いつもこの曲が練習の最後で一番疲れたときにやるので気力、集中力が持続しないということが問題ですから、次回からはできればこの曲は余力のあるうちにやりたいと思います。と、いうことで、次回は

1.MIllennium
2.JIDAI
3.RUSSIAN
(大休憩)
4.SAKURA
5.SUMUS
6.CANTO (特に前半部分)

こういうメニューでいかがでしょうか。 (2001.2.5 伊藤 記)

追伸
今度の練習日は「ひなまつり」ですから、女性メンバーには事務局からひなあられのプレゼントがあるという噂ですが、、、、。(昨日は立春だったのに豆の残りもなかったなどとは言わないように。あられや、豆ではパワーは付きませんね。)

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1月7日 結成式

結成式ご苦労様でした。今年も皆さんと一緒にリードの素晴らしい音楽を演奏でき大変嬉しく思いました。
本番までどうかよろしくお願いします。

さて、今年は御存知の通り「ミレニアム企画」ということで新譜が多くあります。音楽の全体像が分からないのに自分のパートだけを黙々と練習するのは結構辛いと思います。最初の合奏ではその点を考慮してできるだけ通し練習を多くするつもりです。それから新譜ですから楽譜の印刷ミスもあると思いますので疑問な所は遠慮なく聞いて下さい。

名曲「ロシアン・クリスマス」ですが、私自身これまで練習では何度となくやってきましたが本番にかけるのは今回が初めてになります。これまではリード先生任せでしたが今回は私なりの音楽を提示しなくてはならないのでその点では少々気合いが入っています。この曲は昨年末に武蔵野、洗足の各音楽大学の定期公演でも取り上げられ素晴らしい演奏だったそうです。音の輪もそれに負けないように独自の表現を目指して頑張りましょう。
そこで私のこの曲に対するアナリーゼを提示しますので是非参考にして下さい。

 1、最初のD の延ばしですが、今回は弦バスが4名いるのでできれば(リード博士の許しがあれば)コントラバスクラなしで始めたいと思っています。コントラバスクラは4小節目に一緒に入ります。当然弦バスの音程の正確さもポイントになってくると思いますが。

 2、4小節目のアルトクラですが今回はメンバーがいないのでバスクラ1名で対応して下さい。

 3、4小節目のクラリネットセクションですが、楽譜にはPとなっていますがPPのつもりでしかも良い音でお願いします。クレセンドはできるだけ自然な形になるように合奏でここは何度も練習しましょう。9小節目はさらにPPPでお願いします。

 4、13小節目からのオーボエとサックスのSoliですが、あまり感情移入しないでください。縦をしっかり合わせてブレンドされた響きを冷静に表現しましょう。またここで大事なのはホルンです。一見簡単な音形ですがこれは最初のテーマの変形です。テヌートがあまりべったりしないようにこれも合奏で揃えましょう。

 5、16小節目からフルートを中心としたメロディーは管弦楽の弦楽器セクションのような豊かな響きになるようにしたいと考えています。最後の延ばしの音程がポイントです。ここの音程は合奏でもチェックします。D(g-mollの五度)の単音か始まった音はg-mollの属和音に回帰して終わります。22小節目からは新しい出発となります。

 6、26小節目の金管楽器のコラールはデクレセンドを自然に聴かせるのがポイントです。ブレスコントロールが大変重要です。28小節目からの木管のコラールも同じですが、ここはカンニング・ブレスでつないで行きます。

 7、32小節目のトロンボーンのソロですが、グレゴリアンチャントを連想させます。ここは試しに1人でやったり、セクションでやったり、ユーフォニアムを入れてやったりといろいろ試してみましょう。それを受けての木管セクションですが、ここはあまり響きが巨大化しないようにしましょう。吹きやすい旋律はとかく急に大きくなってしまいます。47小節目も同じことが言えます。54小節目も属和音で終わって次につなげています。

 8、55小節目からは2小節のメロディーを色々な楽器で受け継ぎますから自分の番が終わったら他のパートを聴く余裕が欲しいです。(バランスに注意です。)

 9、63小節目からですが、ここも木管楽器セクションはできるだけ軽く演奏できるようにして下さい。指はなめらかに動くようにトレーニングです。67小節目からのホルンは当然トリプルタンギングだと思いますが、短く正確にお願いします。

 10、76小節目で曲は前半のピークを迎えますが響きが汚くならないようにしたいものです。

 11、98小節目のフルートとオーボエ、ここは私がしっかりキューを出しますからよくテンポを見て下さい。

 12、116小節目からのクラリネットですが、クレセンド・デクレセンドが沢山書いていますが、ここはあくまでも気持ちだけつもりでお願いします。できるだけ芯の太い音楽になるようにしたいと思っています。126のように途中からメロディーを演奏するパートは前のテンポをよく感じて唐突に入ってこないようにしましょう。
何と言ってもここは弦バスの健闘を期待します。曲はアーメン終止で第2部を終了します。

 13、第3部(166小節目)もDの単音で始まり、トロンボーンの旋律が新しい展開を予感させます。185小節目の指揮は小さい三角形を二つ振りますからテンポをよく見て下さい。ここはまたティンパニが活躍しますのでそれをよく聴いてアンサンブルします。またここは意外とハーモニーが厚いので伴奏になっている音の人はあまり大きくならないようにします。

 14、188小節目からは金管楽器が主役と考えています。クラリネットセクションも同じ音形をやっていますが、金管の響きに軽く乗っているような感じでお願いします。16分音符は絶対に吹きすぎないように。金管セクションも円筒管の楽器と円錐管の楽器が交互に出てきますのでそのバランスは合奏で何回も練習します。曲は200小節目の前でピークとなります。

 15、200小節目からのフィナーレへのブリッジですが、ここは少し早めにのテンポであまりべったりしないようにやってみたいと思っていますが、最後にaccel.があるのでそれとの兼ね合いを考慮します。

 16、219小節目からはやっとフィナーレです。ここからは何も言いません。理屈抜きで音の輪らしくいきましょう。

以上、だいぶ細かになってしまいましたが一言で言うとスケールの大きい音楽(スマートな私は最も苦手)を目指しています。どうか皆さんよろしくお願いします。

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